雨情作詞 7選

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 昭和から平成に移った1989年、明治、大正、昭和三代の歌のなかから、21世紀へ歌い継いでいきたい歌をNHKがアンケート調査し、「日本のうた、ふるさとの歌」百曲を選んだ。
 唱歌、童謡、ラジオ歌謡がほとんどだが、そのなかに誰もが知っている雨情作詞の「七つの子」「赤い靴」「しゃぼん玉」「雨降りお月さん」「青い眼の人形」の五つが50位以内に、さらに100位までに「あの町この町」「十五夜お月さん」「波浮の港」と、8曲も入っている。


七つの子

 烏 なぜ啼くの 烏は山に
 可愛い七つの 子があるからよ
 
 可愛 可愛と 烏は啼くの
 可愛 可愛と 啼くんだよ
 
 山の古巣へ 行って見て御覧
 丸い眼をした いい子だよ
 

 

赤い靴

 赤い靴 はいてた 女の子
 異人さんに 連れられて
 行っちゃった
 
 横浜の 埠頭から 船に乗って
 異人さんに 連れられて
 行っちゃった
 今では 青い目に なっちゃって
 異人さんの お国に いるんだろう
 
 赤い靴 見るたび 考える
 異人さんに 逢うたび 考える
 

 

シャボン玉

 シャボン玉 とんだ
 屋根まで とんだ
 屋根まで とんで
 こわれて 消えた
 
 シャボン玉 消えた
 飛ばずに 消えた
 産まれて すぐに
 こわれて 消えた
 
 風 風 吹くな
 シャボン玉 とばそ
 

雨降りお月

 雨降りお月さん 雲の蔭
 お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
 ひとりで唐傘 さしてゆく
 唐傘ないときゃ 誰とゆく
 シャラシャラ シャンシャン鈴つけた
 お馬にゆられて 濡れてゆく
 
 いそがにゃお馬よ 夜が明けよ
 手綱の下から ちょいと見たりゃ
 お袖でお顔を 隠してる
 お袖は濡れても 干しゃ乾く
 雨降りお月さん 雲の蔭
 お馬にゆられて 濡れてゆく
 

 

青い眼の人形

 青い眼をした お人形は
 アメリカ生れの セルロイド    
 日本の港へ ついたとき
 いっぱい涙を うかべてた
 わたしはことばが わからない
 迷い子になったら なんとしょう  
 
 やさしい日本の じょうちゃんよ
 仲よく遊んで やつとくれ
 仲よく遊んで やつとくれ
 

十五夜お月さん

 十五夜お月さん ごきげんさん
 婆やは おいとまとりました
 
 十五夜お月さん
 妹は 田舎へもられて ゆきました
 
 十五夜お月さん 
 母さんに も一度
 わたしは あいたいな
 

 

波浮の港

 磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る
 波浮の港にゃ 夕やけ小やけ
 あすのひよりは ヤレホンニサ なぎるやら
 
 船もせかれりゃ 出船のしたく
 島の娘たちゃ 御神火ぐらし
 なじょな心で ヤレホンニサ いるのやら
 
 島で暮らすにゃ
 乏しゅうてならぬ
 伊豆の伊東とは 郵便だより
 下田港とは ヤレホンニサ 風だより
 
 風は潮風 御神火おろし
 島の娘たあちゃ 出船の時にゃ
 船のともづな
 ヤレホンニサ 泣いて解く
 
 磯の鵜の鳥ゃ 沖から磯へ
 泣いて送らにゃ 出船もにぶる
 明日も日和で ヤレホンニサ なぎるやら